マネさんは私たちも含めて全部で10人!!
多いと思ったけど、私大生や4年生は忙しくてあまり参加できないのだとか・・・
だから実質、毎日参加しているのマネさんは
私や美紀を含めて5人
私は高校からマネさんをしてるから、他の先輩達より正直できる
だから、こっそり美紀のフォローをしながらやっていた。
1年生の仕事は多くて先輩達が4人でやっていた仕事を2人でしなければならなかった。
しかも美紀は私大生だからマネさんの準備は実質私1人でしていた・・・
「今日も1人でしてるの??」
篤さんが話しかけてきた。
私はお風呂にお湯をためようとしていたところだった
「はい、1年生の仕事ですから・・・」
「先輩達も手伝ってあげればいいのにね。」
「いえ、先輩達も今までしてこられたんですから。美紀が来れないのは仕方ないことですし思ってるほど大変じゃないですよ。」
私は笑顔で答えた。
「俺が言ってあげようか?」
篤さんは心配そうに言った。
「いえ、大丈夫です。こういうの結構好きなんですよ。」
「そう?無理はしないでね。なんかあったらいつでもいって。」
「ありがとうございます。」
・・・・・・
篤さんって優しいな。
このとき、私は不覚にも"篤さんは信用できるのかも・・・"と思ってしまった。
「るか、タイム書き1人で大変だと思うけどよろしくね。」
そういってまいさんはプールサイドに戻っていった。
今日は美紀が休みでタイム書きを1人でしなければならない
他の仕事はいいけど、タイム書きは量が多いし
早く書き上げないと選手の人たちに迷惑がかかってしまう・・・
私は、いくら慣れてて早くてもこの量を毎日書き続けて手にはマメができてしまっていた。
でも、1年生の仕事だしと思って頑張っていた。
やっと書き終えてプールサイドに出ると、
他の人たちは楽しそうにおしゃべりをしていた・・・
タイム書きはするのはいいけど、部室で1人で書くのはとても心細い。
私はなんだか切なくなってしまった。
次の日は美紀も一緒にタイム書きをしていた。
美紀は字はきれいだけど遅い・・・
そして、私の分が早く終わると仕事を回してくる。
正直、ちょっと違和感を感じていた。
「るか、昨日は1人でさせる形になってごめんね。先輩達手伝ってくれた?」
なんだかいやな質問だと感じた・・・
「いや?1人でしたよ。昨日は量も少なかったし♪」
「先輩達も少しくらい手伝ってくれればいいのに!!」
「いや、これ1年の仕事だし仕方ないじゃんww」
「でも、去年は4人でしてたんだよ?るかが1人のときくらい手伝ってもいいじゃん!」
「まぁ、そうかもしれないけど、別に私はそんなに気にしてないしwありがとう♪」
「るかがそういうならいいけど・・・」
「美紀がそういってくれただけで嬉しいよ。」
「きついときは言ってね。私は味方だから!!」
「うん♪」
このあと、この会話が思わぬ結果を招くことは
私はまだ知らなかったんだ・・・・