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気ままに小説とか書いてみます。 初心者なのでわからないことが多いと思いますがよろしくお願いします☆
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バッチリ10分前

やっぱり先輩待たせちゃ悪いしね。

というか、私こっちきてバス乗ったことないや…

一緒かな?

でも、地域によって違ったりするし…

なんか、ちょっと不安…







って、乗る前から不安になっててもダメかw

とりあえず、乗ってから考え…

「…か、るか?」

ん?呼ばれた?

「るかってば、聞こえてないのか?」

そこには顔を覗き込んで来る康介さんの顔が…

って、だから毎回近いですって!

「あ、康介さん、すみません。」

私はとりあえず返事をした。

康介さんはちょっと不満そうだ。

と同時にバスが来た。

乗らないとと思って歩きだそうとした瞬間…

グイっ

へ?

「人多くて危ないからな。」

私は康介さんに手を取られてバスに乗った。

恥ずかしい…

確かにバスは人がいっぱいだった。

「るか、こっちこい。」

康介さんは私を引き寄せると、私を守るような形でたった。

自然にこういうこと出来るのがやっぱりすごい…。

私が男でも、恥ずかしくてそんなことできないや。

狭いバスの中、私と康介さんは密着状態…

「るか、大丈夫か?ヤベ…」

康介さんはいきなりソッポを向いた

どうしたんだろ…

「康介さん?」

私は不思議に思って康介さんを下から見上げた。

「るか、お前…服…。」

服?

「それ、反則だろ…」

康介さんは小さな声でそういって、周りがわからないように私の胸元を指した。

ん?



私は康介さんに指されたところを見ると…

あ…

康介さんが顔を背けた意味がわかった。

今日の私の服は胸元が少しあいたワンピース。

でも、真上から見ると…

って、康介さん、どこ見てるんですか!!

「えと…、俺そんなに見てないから…。」

…怒るタイミングを逃した…

だって、康介さんの顔真っ赤なんだもん。

というか、慣れてそうなのに慣れてない康介さんがまたカワイイ。

でも、次から男の人と出かけるときは気をつけよう…。

「あと…その…当たってる…」

ん?

でも、この状態じゃ、それは仕方ないし…

「俺、もつかな…」

康介さんは聞こえるか聞こえないかっていう声で呟いた。

理性、って…今からお出かけなのに。



バスを降りた。

なんかお腹空いたな…。

でも、言いにくいな…。

康介さんはお腹空いてないのかな?

空いてなかったらますます申し訳ないし…。

時間も微妙だし…

もうすこしで昼ご飯。

でも、昼ご飯にはちょっと早い…。

うーん…。

「るか、映画ちょうどいいのあるよ。クレープ買って入ろう。」

「はい。」

康介さんから言ってくれてホッとした。

しかも、クレープなら適度にお腹に貯まるからお腹がなることもないし。

「ポップコーンとのセットが安いな。ポップコーンも買おう。キャラメルでいい?」

「はい。」

「じゃあ、買ってくるから待ってて。」

え?

康介さんは私を空いてる椅子に座らせてさっさと行ってしまった。

すごくスムーズ…。

神様は不公平だな。

なんでも出来る人と

私みたいに何も出来ない人を

一緒に存在させるなんて。

しかも、出会わせるなんて。

そんなことしたら

出来ないほうは辛いじゃんか。

自分が嫌だな。

「お姉ちゃん、どうしたの?」

え?

気づいたら目の前に小さな男の子。

「お姉ちゃん、どこか痛いの?」

こんな小さい子供にまで心配かけてしまうなんて、

私はダメだな。

「大丈夫だよ。ありがとう。」

「お姉ちゃん、笑ってるほうが美人だよ。」

こんな小さな子供に励まされて…

情けない。

というか、このこはどこから来たんだろう?

「ぼく、ひとり?」

「いや、お姉ちゃんたちと来たんだけど、ひとりになっちゃったの。」

つまり、迷子か…

どうしよう…。

「お姉ちゃんたちと映画を見に来たのかな?」

「うん、コナンみに来たの。」

「そっか、じゃあ、私と一緒に探そうか?」

「本当?僕、ひとりで淋しかったの…。ありがとう。」

「いいえ。」

私は康介さんにメールして

このこの連れを探した。

なかなか見つからない…。

途中で、康介さんも一緒に来てくれた。

コナンがある部屋の前にキョロキョロしてる女の子が…

「お姉ちゃん!!」

そう言って男の子は走って行った。

「あの人たちが連れてきてくれたの。」

男の子は女の子にそう伝えた。

女の子はこっちに来て深々と頭を下げた。

「弟をありがとうございました。探しても見つからないので心配しました。」
お礼をいうと、部屋に入って行った。

「俺らのも始まるから行こう。」



「楽しかったですね。」

「だな。来てよかったろ?」

「はい!」

「じゃあ、とりあえず、お昼にしようか?」

「はい。」

「何食べたい?」

えと…

うーん…

「じゃあ、美味しいカレーやさんにいこう。」

「はい。」

康介さんは私が決められないのを見て決めてくれた。

すごいな、やっぱり。

カレーやさんでご飯を食べていると、

康介さんが急に変なことを言い出した。

「るかってすごいよな。」

「え?」

私は意味がわからなかった。

すごいのは康介さんだ。

「子供に懐かれるのも才能だよ。」

「懐かれてないですよ。」

「でも、さっきのこ、あれだけ人がいたのにるかを選んだんだよ?

それってすごいことだと思わない?」

確かに…

ひとりでいる人もいっぱいいた。

なのにあの子は私に話しかけてきた。

前にも子供に話し掛けられたことがある。

なんで?

「るかは、優しい、いいオーラがあるんだよ。

子供は敏感だからそういうのを感じ取る。

だから、あの子はるかを選んだんだよ。

るかの良いところのひとつだね。」

私は照れ臭くなって俯いてしまった。

こんなふうに褒められるのは慣れていない。

でも、嬉しい。

「ありがとうございます。」

私は小さな声で返した。

「るかはもっと自信もちなよ。ね?」

「はい。」

「俺らには真似できない、素晴らしい才能をもってるんだから。」

そういって微笑んだ康介さんは、太陽みたいだった。



そのあと、お買い物をして

約束のケーキを食べて帰った。

すごく楽しかった。

またお出かけしたいな。

「明日、寝坊しないようにね」

「しないですよ。康介さんも気をつけてくださいね。」

「おう!じゃあ、おやすみ。」

「ありがとうございました。おやすみなさい。」

明日の練習もがんばろう。

その日私は疲れていたのかすぐに眠った。

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☆ステキでした☆
ブログ、コメ
ありがとうございました!!

1話から一気にここまで
読んじゃいました☆
楽しかったです♪

私は、個人的には
晃が大好きでした!!
これから
どうなってくのか分かりませんが、
楽しみにしているので
頑張ってください☆☆
☆おさしみ☆ URL 2010/03/04(Thu)05:57 編集
Re:☆ステキでした☆
★おさしみ★さん>
よんでくださってありがとうございます。
コメントいただけてとても嬉しいです。
まだまだ展開は分かりませんww
ルカちゃんモテモテですが・・・誰と付き合うか楽しみにしていてください★
【2010/03/06 02:20】
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