気ままに小説とか書いてみます。
初心者なのでわからないことが多いと思いますがよろしくお願いします☆
「おはよう、るか。あのさ…。」
「おはよ。どうしたの?」
拓海はなにかいいたそうだけど、悩んでいるようだ。
きっと昨日の朝のことだろう。
「昨日は…ごめんな?」
拓海は捨てられた仔犬みたいな顔で謝っている。なんかカワイイ。
って失礼か。
「昨日?なんかあったっけ?」
私はとぼけてみる。
拓海はまた困った顔をしてしまった。
なんか、可哀相になってきたので、急いで訂正した。
「うそうそ、昨日のことなんて全然気にしてないよ♪」
「本当?ゆるしてくれる?」
拓海はまたのぞきこむ。
「ゆるすも何も、怒ってないからw」
私は拓海が安心できるように、明るく返事をした。
拓海はよっぽど安心したのか、穏やかな表情になった。
「よかった。ありがとう。」
「いや。それより、足、無理しないでね?」
「ッ!!なんで…。」
拓海は少し驚いている。
「いや、さすがに泳ぎをみればわかるでしょw」
拓海は私が何故わかったのか不思議だったのだろう。
さすがに、上から見てればだいたいのことはわかる。
「あ、そうか…。」
拓海は納得したようだ。
「うん、今日は無理しないよ。ありがとう。」
「うん。」
私たちは、それからすぐに準備に向かった。
今日はさすがに慣れてきたのか、いつもより疲れていなかった。
「るか、今日は行こうぜ。」
私がご飯に行っていなかったのを知っていた康介さんは、
今日こそは連れていこうという感じで誘ってきた。
私は特に用事もなかったし、今日はみんなともう少しいたかったので、行くことにした。
「はい、行きます。」
「そうこなきゃな。」
康介さんはなんだか楽しそうだ。
「るかは何がすきなんだ?」
私は言葉に詰まった…
「どうした?」
「…から揚げがすきなんです…。」
私は恥ずかしくて小さな声で答えた。
から揚げが好物なんて
女の子なのに…
そう思ってると…
「俺もから揚げ好きだよ。じゃあ、から揚げ定食にしようぜ。」
康介さんって…
なんでみんなに慕われるのかわかる気がする。
「はい!」
私はうれしくて堪らなかった。
一人暮らしで油ものってあまり作れないし…
何より油がもったいなくて…
だから、一人暮らししてからから揚げはあまり食べてなかったし…
なにより、この定食やさんのから揚げは美味しいって噂だったから
食べてみたかったんだよね。
「俺とるかはから揚げ定食で。」
「はい。」
二年の先輩に康介さんが言った。
「あ、ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
康介さん、優しい。
から揚げ、から揚げ♪
私はひとりでテンションが上がってた。
「ぷっ。」
??
私、笑われた?
なんでかな?
「るかって嘘付けないタイプでしょ?」
「え?」
「すっごく嬉しそう。」
そんなに顔にでてたのかなぁ?
「うん、でてるよ。」
え?なんで考えてることわかるんだろう…
「なんでわかったんだろうって顔してる。」
またもや読まれた…。
「そんなにわかりやすいですか?」
「うん。」
即答されてしまった。
「でも、それもいいところなんじゃない?」
「え?」
「るかのいいところだと思うよ。いつも楽しそうにしてくれるから、こっちも楽しませがいがある。」
康介さんの意外な言葉に驚いた。
と、同時に褒められて照れた。
「うん、からかいがいもあるし。」
意地悪っぽく言う康介さんはなんか、すごく大人に見えた。
「それ、褒めてないですよ。」
ちょっとすねてみた。
「ごめんって。」
康介さんは苦笑い。
そんなこんなで、から揚げ定食が…
って…多い…
「どしたの?好きなから揚げだよ?」
康介さんは、不思議そうに私をみた。
「いや、多いなって思いまして…」
「ここは、美味しくて手頃で、量が多いのが売りだからね。」
「はぁ…。」
「余ったら俺が食べるから、食べれるだけたべなよ。」
康介さんは笑顔で言ってくれた。
「ありがとうございます。」
それならすきなぶんだけ食べれる!
から揚げ♪から揚げ♪
そんなことを思ってると…
「るか、面白すぎ。」
康介さんは爆笑だ。
なんか恥ずかしすぎる。
「康介さん、笑いすぎです…」
「悪い、悪い。」
全員のご飯が揃い、みんなで食べはじめた。
この部活のこういうところはすごく好きだな。
みんなでワイワイするの好きだし。
楽しい。
から揚げも美味しいし。
「いいですね、こういうの。」
「だろ。もっと楽しんでな。」
「はい。」
そんなこんなで食べ終わった。
みんなバラバラに帰って行ったが…
「るか、ちょっといい?」
康介さんに呼び止められた。
「あのさ…」
「はい?」
「…、ひとりじゃ危ないし送ってくよ。」
「ありがとうございます。」
康介さんは何か言いかけたが、途中でやめて、送ってくれることになった。
「るかってさ…。」
「はい。」
「部活楽しんでくれてる?」
私はいきなりの質問に驚いた。
さっき、楽しいって話しをしなかったっけ?
「もちろん、楽しいですよ?」
「いやさ、うち結構厳しいから…。」
…
「マネージャー経験者ってだけで、他の人より仕事させられてるし…」
…
「ちょっと心配してたんだよね。」
…康介さん…。
「1年の仕事プラス、マネージャーの仕事して、昼はマッサージだし…。」
「私は、すごく楽しいし、好きでやってますよ。」
康介さんは強張った顔を緩ませた。
「そっか…、それなら嬉しいよ。」
「ありがとうございます。そんなふうに考えて頂いて嬉しいです。」
康介さんは満面の笑みだ。
この顔はカッコよすぎ…
「いや、こちらこそ、いつもマネージャーさんにはお世話になってるから。」
「そんなことないです。選手あってのマネサンですから。」
「ありがとう。」
話してるうちに家についた。
「送っていただいてありがとうございます。」
「いえいえ。明日も頑張ろうね。」
「はい!お疲れ様です。」
「お疲れ。」
康介さんはそのまま帰って行った。
…全員のことこうやって気にかけてるんだろうな。
康介さんってすごい。
私ももっと周りをみれる人になろう。
康介さんと仲良くなれた気がして嬉しいな。
男の人でもいい人いるんだ。
私の偏見かもしれないけど…。
でも、まだ正直ちょっと怖いな。
頑張ることじゃないけど、せめてもう少し楽に話せるように頑張ろう。
明日も頑張るぞ!!
そんなことを考えながら
疲れていたかすぐに眠りに落ちた。
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[03/04 ☆おさしみ☆]
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