気ままに小説とか書いてみます。
初心者なのでわからないことが多いと思いますがよろしくお願いします☆
選手は疲れが一気にでてくる頃なのか
タイムが奮わない人が多かった。
さすがにこれだけ泳げばきついだろう…。
私は、美紀と昼休みに差し入れのお菓子を買いに行った。
疲れた身体には甘いもの♪
みんな、よろこんでくれて嬉しかった。
練習も終わって、今日はどうしようか考えていると…。
「お疲れ。」
後ろから声をかけられて少し驚いた。
「お、お疲れ様です。」
「驚きすぎだよ。」
「いや、油断してたので…。」
「油断って…るかってやっぱりおもしろいね。」
私はちょっと恥ずかしかった。
「それよりさ、今日は俺と二人でご飯行かない?」
「え?」
私はいきなりの康介さんの言葉に返事ができなかった。
「かわいいお店があって、美味しいらしいんだけど、男ひとりじゃ行きづらくてさ。」
そういうことか。
「しかも、そこの唐揚げが絶品らしくて。オシャレなのに唐揚げがウリらしいから、るかを連れていこうと思って。みんなには内緒な。」
「なんでですか?」
「いや、小さい店だから、そんなに人数はいらないし、大人数でいくところじゃないから。」
康介さんはきっと私が食べやすいように気を使ってくれたんだろう。
なんでこんなに気が利くんだろ…。
「で、どうかな?」
康介さんは爽やかな笑顔で私の顔を覗き込む。
だから、その顔は反則ですって。
「いき…たいです。」
「うん、よかった。じゃあ着替えて出てきてね。」
そういって康介さんは部室からでていった。
私は急いで着替えて康介さんと一緒にそのお店に向かった。
…ピンクだ…
「ね、男ひとりじゃむりでしょ?」
康介さんは苦笑い。
というか、ここにひとりで入る勇気はありませんw
カップルばっかりだし…。
「今日は先輩後輩関係なしね♪」
「へ?」
康介さんの言葉にまた変な声をだしてしまった。
「いや、堅苦しいのはいやじゃん?せっかくだし、楽しく食べよ♪」
…
「俺、るかとふたりで美味しいもの食べたいし。」
康介さんはまたもや私に満面の笑みを向けた。
しかも、テキパキと注文も終えてしまってる。
そして、また私に笑顔を向ける。
てか、こういうの慣れてるみたい…。
「康介さんって…」
「ん?」
「ズルイ…です。」
「は?」
康介さんはハテナがうかんでいる。
私の意味不明な言葉が理解できなかったのだろう。
「そんな顔して、そんなこと言われたら、女の子みんな惚れちゃいますよ。」
私は少し意地悪っぽく言った。
「いや、それ褒めすぎやろ。」
康介さんはツボに入ったのか、笑いが止まらないようだ。
あながち嘘じゃないんですけど…。
というか、言われ慣れてるようだ。
「るかだって、男がほっとかないよ。なんなら、俺の彼女になる?」
「ッ!?」
康介さんのは冗談なのか本気なのかわからない…。
私が困っていると…。
「今ならもれなく、次の大会でのベスト保証付き~♪」
…そりゃ、ベスト出してほしいですが…。
本気?冗談?さっぱりわからない…。
「るかって、かわいいな♪」
はい?またなんか、よくわからない方向に…。
「困った顔もかわいい♪」
…一体どうしたんだろう…
…あ、康介さんのジュース、もしかして…
「康介さん、酔ってます?」
「いや、酔ってないよ?確かに飲んだけどね。」
酔ってるんだ…。
酔ってこんなふうになるのは反則でしょう…。
「康介さん、お酒は…」
「大丈夫、明日はオフだから。たまにのむのは身体にいいんだよ?」
「でも…。」
「るかもいるし、1杯だけにするから。」
「わかりました。」
「サンキュー♪なんなら、るかも飲んでみる?」
私は自慢じゃないが、お酒は飲んだことがない。
未成年だから当たり前だけど、でも、周りはみんな普通に飲んでた。
興味はある…けど。
「でも、一口だけな。るかが酔ったら俺手をだすかもだし。」
康介さんはサラッとすごいことを言ってる。
一口くらいなら…いいかな?
「じゃあ、ひとくちだけいただきます。」
私は康介さんからグラスを受け取り、ひとくち飲んだ。
「美味しい♪」
「だろ?飲みやすいしね。」
「はい!」
私は初めてのお酒に感動していた。
というか、普通のジュースと変わらないw
康介さんは笑顔のまま…
「で、るか、返事は?」
「え?」
なんのことだろう…お酒の感想…は言ったし…。
「さっき、俺、一応告ったんだけど…。」
「ッ!!」
あれ、本気だったんだ…
冗談で流したつもりだったのに…
「ま、いいけどね。」
康介さんは笑顔だ。その笑顔が今はちょっと怖い。
「さ、ご飯も来たし、食べよ♪」
「はい。」
「美味しい♪康介さん、これも食べてみてください!」
私は自分の唐揚げを一つあげた。
「お、サンキュー。じゃあ、これあげるよ。」
そういってハンバーグを…顔の前に出された。
…一瞬ためらったが、食べないのは失礼だし、食べた。
「なんか、カップルみたいだ。」
康介さんは少し赤い顔をさらに赤くした。
いや、恥ずかしいのはこっちです…。
つられて、私も真っ赤になった。
「やっぱ。かわいいな。」
康介さんは嬉しそうだ。
確かに普段から優しいけど、こんなに柔らかい笑顔は初めて見た。
いつもは部活モードなんだろう。
やばい、カッコよすぎる…。
なんで、こんなカッコイイ人が私なんかを?
晃にしても、絶対モテるはずなのに…。
というか、彼女がいないっていうのが不思議…。
「俺さ、昔から水泳ばっかで女の子に興味なかったんだよね。興味もったのは、るかが初めてだよ。」
…この人はやっぱりエスパーなんじゃないだろうか…。
「あんなに部活を真剣に考えてくれて、頑張ってるコに、惚れないほうが難しいよ。」
康介さんはまた優しい笑顔を向けてくれる。
この人なら、信じていいのかな?
「ま、急がないから考えといて。」
「…はい。」
康介さんはいつも欲しい言葉をくれる。
一緒にいると安心する。
これがすきってことなのかな?
「じゃあ、遅くなると良くないし、送るよ。」
「ありがとうございます。」
そういって私たちはお店をでた。
「そういえばさ、るかってWiiもってるらしいじゃん。」
「はい、ありますけど…。」
「明日、休みだし、対戦しない?」
えと…それは家に来るという意味…ですよね。
その顔されたら断れません…。
「わかりました。でも、私弱いですよ?」
「楽しめればいいじゃん。」
「そうですけど~。」
「よし、決定。楽しみだ。」
康介さん、強引ですよ…。
そうしていると、家についた。
康介さんにはベッドに座ってもらって、準備をした。
「かわいい部屋だね。るかっぽい。」
康介さんはサラッと言う。
恥ずかしくないんだろうか。
「そうですか?」
「あぁ、落ち着く。」
「それはよかったです。」
私はゲームの準備ができたので、とりあえず、お菓子とジュースを出した。
「お、気が利くね。さすが。」
「褒めても何も出ないですよ?」
私は恥ずかしくて、赤面する。
康介さんはそれをみて楽しんでいるようだ。
…結局、夜中までゲームをして、疲れきって康介さんはベッドで寝てしまった。
練習の後だし、そんなもんだろう。
私は片付けを済まし、おこすのもかわいそうなので、毛布をかけた。
私はどこで寝ようかな…。
その時…
ドサッ!!
…
前もこの展開あった気がする。
私は康介さんに抱き寄せられてしまった。
隣には康介さんの整った顔…
力強い腕に抱かれ、逃げることも出来ず、どうしたらいいんだろう。
半分パニックだ。
とりあえず、起こさないように…
と思いながらも、心地好さにウトウトしてしまい…
そのまま私は眠りについてしまった…。
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